流産した人を慰められる言葉は1つもない

こんにちは、すずと申します。

私は2016年の冬、心拍を確認していましたが流産し、掻爬手術を行いました。今でも辛い気持ちが鮮明に蘇ります。
これを読むあなたは、妻・娘・友達・同僚……どんな関係の方が流産されたのでしょうか。

まずは、ここに辿り着いて下さったことに、ご本人に代わってお礼を申し上げます。どんな言葉をかけるにしても、相手の気持ちを考える思いやりがなければ意味がありません。

少なくとも、ここに辿り着いたあなたは、知るために、考えるために行動することができる「心」を持っているのですから。

もし、あなたが当事者であるなら、誰かの言葉に傷ついているのなら、私が代わりに言い返してやります。この記事を読んだ後に、少しでもすっきりしてもらえたらいいなと思って書きました。

1.流産の告白をされたら

相手が、どんな風にそれを話してくれて、あなたは何と言葉を返したのか、覚えていますか?

もしかしたら、彼女を傷つけているかもしれません。

でも、今からできることがあります。それは、この記事を読むことです。

もし、これを読んで、あなたの発言が傷つけるものだったと気がついたのなら、何か行動ができるかもしれません。

そして、パートナーの方は、ぜひこれを読んで、例えばあなたの両親や彼女の両親が思い当たる言葉をかけていたら、あなたが彼女を守ってあげてください。

守れる人は、あなたしかいません。

あなたも傷ついているでしょう。悲しんでいるでしょう。

でも、彼女は、自分が原因で死んでしまったと、深く考え傷ついているのです。事実とは違っていることを、どれだけ理解していても、ふと、自分を責める言葉が浮かぶんです。

まずはあなたが彼女を守ること。いずれきっと彼女もあなたの辛さに気づいてくれるでしょう。

2.良かれと思った発言が傷つけている

あなたが彼女を慰めたくて、元気になって欲しくて言った言葉でも、傷つけているかもしれません。

流産の直後は特に、彼女は彼女自身を傷つける言葉を、たくさん頭に浮かばせているからです。

①『なんで流産しちゃったの?』

そんなことは、私の方が知りたいです。

原因がわからないから辛いんです。確率としか言いようがありません。

あなたは興味本位なのかもしれないけど、もしかしたら彼女は責められていると感じるかもしれませんよ。

本人に聞く前に、まずは自分で調べてみてはいかがですか?

②『きっと次は大丈夫だよ(双子で帰ってくるかもよ)』『またすぐできるわよ』

次のことは、まだ考えられない状況ではないですか。

そして、一度流産すると、次も流産するかもしれないという恐怖に襲われます。

元気付けたい、赤ちゃんができて欲しい、そんな願いの入った言葉でしょうが、絶対できる保証なんてない、無責任な言葉です。

本人が口にしているならまだしも、当事者でない人にアレコレ言われたくありません。

③『私も〇〇で大変だよ』

聞いてません。いりません。

それは共感でもないし、あなたの辛さや大変さを聞いたところで、何の慰めにもなりません。

私は、当時同じタイミングで妊娠していた友人に言われました。私はこれから安定期だから、何かあったら全部自分のせいだから。

知るか! そして実際、私はその後の妊娠で切迫早産になり、ああ、彼女は私のせいだと思うんだよな、という考えが過ぎって、ただただその後も苦しみました。

④『そんなことで〜』

あなたが死んだ時も、そんなこと、と思うことにしますね。

⑤『落ち込まないで/早く元気になって』

どうしたら落ち込まないでいられますか? 元気になるってどういうことですか?

彼女は彼女のペースで、悲しみや辛さを抱えながらも、生きていきます。すぐに、そう振る舞えないことを否定して、追い詰めるような発言は慎むべきです。

それが、どんなに短い命だったとしても、形に残らなくても、彼女達にとっては大切な我が子です。

⑥『気にし過ぎたらよくないよ』

⑤と同じですね。そして、それは、妊娠したことにより何かを気にし過ぎていたから流産したと言いたいのか?

巡り巡って私を責めてるのか?

そんな気持ちにさせる可能性だってありますよ。

⑦『〇〇すればうまくいくよ!』

〇〇してたかもしれませんよね。

そもそも、なんでこれ以上、彼女に努力を強いるんですか?

彼女はすでに、とても頑張っているんです。流産の報告がどれだけ気の重いものか知ってますか? 知らないなら黙っててくださいね。

⑧『ちゃんと〇〇してた??』

多いのは、「体冷やしてなかった?」でしょうかね。「居心地の悪い子宮だった」「子宮力高めてた?」なども入りますかね。

はっきり言っていいですか。

1ミリも関係ないから!!!!!

絶対流産しない方法があるなら医者が指導してる! 変な自然派意識持ってくるのはただの迷惑!!!

自然派育児がわからない人はこちらを読んで!

⑨『ママとパパが〇〇してたから、嫌になっちゃったかな』

これは、地雷にならない人がいるんでしょうか?

ごめんなさい、地雷100%ですよね。〇〇には「喧嘩」という2文字が入るだろうと理解できるあなたなら、わかりますよね。

⑩「今は何を言われても辛いから、何も言わないで」「〇〇の話しよう」と言ってるのに慰めの言葉が止まらない

励まそうとしてくれてるのはわかる。でも今は何を言われても辛い。そんな時期もあります。

それなのに、無理やり励まそうと、理解してるよとふるまわれる事以上に消耗することはありませんでした。

善意なことがわかるだけに、タチが悪いです。そうやっていうのにも勇気がいるのです。

言われたら、「わかった、ごめんね」とだけ言って、黙りましょうね。

3.流産した人を慰められる言葉は本当にないのか

100%慰められる魔法の言葉は、一つもありません。

ですが、心からの気遣いや責めない気持ちが伝わると、その言葉が救いになるかもしれません。

私が流産を告白した後も、ストレスにならなかった相手の反応を書いていきます。

①『なんて言葉をかけたらいいかわからない…』

私も、なんて言われたら救われるのかわかりません。それでいいです。

②ただ、話を最後まで聞いてくれる

辛い気持ち、悲しい気持ち、自分を責めてしまう気持ち……いろんな気持ちが渦巻いています。

話したいとき、話したくないときもあります。無理に聞き出されるより、話の主導権を任せて、無理に慰めようとしない方が、相手の気持ちや求めるものが見えてくるかもしれません

私は、友人に会ってもらって、ただ一緒に数時間過ごしました。

子供のことも話したし、それ以外のことも話しました。友人の赤ちゃんの話もしました。

流産すると、なんだか自分が無価値のような、そんな感覚に襲われることがあります。

流産した私でも、ただ、一緒に過ごしてくれる。

その時間が、空間が、友人が、何者にも代え難く、特別なものになりました。友人にとってはなんでもない時間だったでしょうけどね。

③『実は私も流産したことがある』『流産した話を聞いたことがある』

経験者の言葉は重かったです。

経験や話を聞いたことがある人は、流産が本人のせいではないことを知っています。その言葉一つで、少し前が向けるような気がすることもありました。

ただ、その後に、『だから大丈夫だよ!』なんて繋げるのは、無責任なだけです。

一人一人違います。

そして、一度経験すると、不安はずっと消えずに鮮明なのです。

④『今はゆっくり休んでいいよ』

職場の上司にかけられたい言葉ですね。

心の整理はすぐにつきません。休みたいけど言い出せない人もいます。働いて忘れたい人もいますが、「休みたい」というより「働きたい」というほうが、心理的ハードルは下がりますよね。

子供の死を悲しむ時間をくれる職場環境は、その後の仕事との付き合い方にも大きく影響するはずです。

⑤『流産した子は、不浄な世の中では生きられないくらい、純粋な子』

これは、水子供養の考えに基づくものです。

子供が、子供として認められ、そして「純粋な子」として何かとても特別な感じがして、私は救われました。

⑥『もう少し、話聞いてもいい?』と断ってから質問してくれる

もちろん、その後にどんな質問が来るかにはよりますが、辛い話を聞き出そうとするなら、最低限一言あって欲しい礼儀ですね。

特に職場では、その後何か必要な処置があって休みたい、などの希望はないのか気になってくると思います。

4.人によって地雷になる言葉3選

3.にあげた言葉も、人によっては地雷になる可能性もあることは忘れないでくださいね。

①『また帰ってきてくれる』系

『慌てん坊な子で、きっとお空に忘れ物したから、取りに帰ったんだね〜』

『忘れ物とって、またママのお腹に帰ってくるよ〜』

『きっと、またお腹にきてくれるよ〜』

などなど……ちょっとスピリチュアルっぽいやつです。

もちろん、そういう風に考えて救われる人もいます。でも、違った考えもあります。

流産した子は、流産した〇〇ちゃん、という形で、個として考えている人にとっては、「何言ってんの?」案件です。

そう思っている人なら、自分から話してくれるでしょう。あなたから言う必要はありません。

②『辛かったね』『わかるよ』

共感してもらえている、と感じられればいいのですが、

「流産した事もないお前に何がわかるか!!!!」

となる可能性も高いです。

私は、この言葉は、人によっては慰めになりましたが、また違う人から聞くとストレスになりました。難しいですね。

③『子供は天使になった』系

いわゆる「天使ママ」「天使パパ」という考えですかね。

流産より、もう少し成長して、早産になった場合に多い言葉のようにも思いますが。

他にも、流産の後に来てくれた子は『レインボーベビー』と呼んだり。

①と似てますが、特にネット上でよく見かけました。

子供を天使として扱うと、個人的には「人間ではない何か」という感じがするので疑問でした。人として扱ってあげたい気持ちがある人には向かないでしょう。

5.まとめ

流産した大切な人にかけたい言葉や態度、ストレスを与えてしまう言葉を書いてきました。

共通して言えることは、どんな発言をするにせよ

  • 安易に興味本位で根掘り葉掘り聞き出さない
  • 相手の意思を尊重し聞き手に回る
  • 彼女に原因を求めたり、決めつける発言はしない

ことです。

もしそう言った発言をしてしまった覚えがあるなら、もう二度と口にしないことを誓ってください。

謝れるなら謝ったほうがいいかもしれませんが、再び彼女を傷つける可能性があります。

パートナーならすぐに謝りましょう。すぐに! 今すぐです!!!!

それ以外の人は、よく考えてから行動にうつしてください。

もし、謝って「そんなことありませんよ〜」と言ってもらったからといって、調子に乗らないでくださいね。それ、日本人特有の気遣いですから。

こんなことばかり書いていると、『悲劇ぶっている』とかなんとか、言ってくる人もいることでしょう。

私だって年がら年中「私は流産しました」なんてリアルで言ってるわけありません。どうにか折り合いをつけて、だから今こうして発信しているんです。

とやかく言ってくる人は、人の気持ちも想像できない上に、自分と他人の区別もつけられない愚か者です。

私だって、これが流産した人全員の考えでは無いと知っています。私が書いたように感じられなくても、それでいいのです。

私は、心拍確認ができていたこと、悪阻が辛く職場の人にフォローしてもらったこと、友人の結婚式に参列・食事など調整してもらったために友人にわかってしまったこと、年末年始の帰省を挟んだ、などいろいろなことが重なって、結果超初期の段階で知れ渡ることとなってしまいました。

良かったこともたくさんありましたが、周りの反応に傷つき、それでもそれを我慢して生活せざるを得なくなり、そのために、どんどん悲観的になってしまった可能性は否定できません。

基本的に流産は、周りに知られずそっと経験している方のほうが圧倒的に多いでしょう。

妊娠を考えているかもしれない女性が周りにいるのであれば、妊娠や流産にまつわる安易な発言は控えるべきでしょうね。

いつ、誰が、あなたの発言で傷ついているかわかりませんよ。

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