流産の悲しみと向き合う6つの方法

アイキャッチ流産の悲しみと向き合う

すずんぬ
すずんぬ

こんにちは。心拍確認後の流産を経験したすずんぬです。

心拍確認後の流産を経験し、手術や胞状奇胎について書いてきました。

また、流産を告白されたときにどんな言葉をかけたら良いのかについて、私なりの考えをお伝えしてきました。

この記事では、流産(および中絶や死産など)の悲しみと向き合うために考えられる方法について、書いていきます。

流産の悲しみと向き合う供養の方法5つ

供養といっても、様々な形があります。望んでの妊娠・望まない妊娠、いずれにせよ、あなたの人生の中で忘れられない経験の一つになったことでしょう。

もし、まだ前向きに受け止められないなら、供養を考えることが一つの通過点になるかもしれません。

エコー写真を残す

妊婦健診では、エコー写真がもらえますね。

そのままにしておくと、時間の経過とともに見られなくなってしまう可能性があります。

エコー写真は感熱紙、レシートなどと一緒ですね。
残しておきたいのならば、一工夫する必要があります。

  1. 写真屋さんに頼んで複製してもらう 例)思い出写真工房
  2. デジカメ・スマホなどで撮影しておく
  3. スキャナーでデータ化する

上記の方法で、写真をして手元にもち、飾っておくというのも良いですね。
いつも家族と一緒です。

形に残す

形に残すといっても、方法は様々です。
ぬいぐるみにしてみたり、絵にしたり、生まれていたら使ってあげたかったものを飾るのも良いかもしれません。

私も、流れてしまった子にミトンを作りました。
そして、次にまた来てくれますようにと願い、靴を作って玄関に飾りました。

流産した子とまた赤ちゃんが来てくれるように願って作った靴とミトン
作る時間が気持ちを凪いで行く

ミトンは、寒くないように、手を握っていてあげたい、そして何より簡単そうだったので作ってみました。
ベビー用の靴には『玄関に飾ると赤ちゃんが遊びにきてくれる』
そんな考えもあるそうですよ。

お花を飾る

エコー写真と一緒に、お花を飾るという話はよく聞きます。
エコー写真は白黒ですから、お花で色がつくことで、活気がうまれそうですね。

お子さんをイメージした花や季節の花など、一輪でも安らぎになるでしょう。

何もしない

当たり前ですが『何もしない』という選択肢もあります。

何かをすることは、想いが形になることでもあります。
形に残すと、それがある限り忘れられない。目に入る度に蘇る。

癒しになるか、苦痛になってしまうか、人それぞれで違うところです。

何もしなくても、そう簡単に忘れることもできないでしょう。
パートナー間で触れてはいけない話題になってしまうと、コミュニケーションを取る上でのズレに繋がる可能性もあります。
何もしないことと、思い出さないこと・話題に出さないことは違います。
何もしないにしても、パートナーと擦り合わせておくことは必要かもしれません。

例)両親・義両親など周りへ伝えるか、伝えるならその時期など。
  子供について聞かれたら、どう答えるかなど。

水子供養をする

水子供養をする、というのも一つの方法としてあります。

今までの方法は、自宅の中で行うものが中心でした。この場合、置く場所によっては来訪者に気がつかれてしまうので、知られたくない人には向きませんし、形として残ることが辛い、という方にも向きません。

何もしなくてももちろん良いのですが、気持ちの区切りがつかないなら、水子供養という方法も良いかもしれません。
実際に、私も行ったので、経験談を書いていきますね。

私が水子供養をした話

水子供養が持つ意味

水子供養は仏教の考えに基づくものです。
水子は流産・中絶・死産などで生まれてくることが叶わなかった子供を指します。

水子の地蔵はいろいろと形があるようですが、水子を、自分達から地蔵に母親代わりになってもらい、仏に預ける。そして子の幸せを願い、自分たちが前を向くために行うものです。
位牌(お墓で見る木の札)を作ってもらうこともできます。

私の聞いた中では、佐野厄除け大師が有名かなと思いますが、ご近所にもあるでしょうから、これを機に調べてみると良いでしょう。

水子は、純粋な魂で、不純な世の中では生きられないとも言われています。なので、何もしなかったからといって両親を恨んだりすることもありません。

また、水子の供養の考えでは、思い出すこと・幸せを願うことだけでも良いとされていて、直接お寺へ行けずとも大丈夫と言います。

私たち夫婦が水子供養をした感想

日程の都合がどうしてもあわず、流産の処置術をした翌日にお願いしました。
命日は、手術をした日にしました。

1万円のお布施を納め、法要・水子の観音様へお経をあげてもらいました。

ご住職のお話の中で、お母様が流産され、それを何度も聞いてきた。生まれずとも忘れられない命であった、というようなことを、厳かな雰囲気の中で聞いていると、悲しみ続ける自分を受け入れてもいいのだと思えてきて、一つ区切りをつけるきっかけになったと感じています。

また、私たちが選んだお寺はとても景色がよく、天気の良い日は富士山まで見える場所。
写真を撮りにくる方も多く、夏は花火もよく見える穴場スポットとのことで、観音様もそれらを見渡すように立ち、寂しくなさそうだと安心しました。

時折足を運んでお花やジュースをお供えしたり、近くを通る度に思い出したり、素敵な景色とともに思い出が色づいていくことは、救いでもあるなと感じています。

水子供養を依頼するときに気をつけたいこと

今回の記事を書くのをきっかけに、私たちが水子供養をお願いしたお寺を再度調べてみました。
どうやら断りなしのキャンセルが相次いでいるようです。

そして、それがきっかけなのか、お布施も倍の金額に変わっておりました。

水子供養は、私達が想像する以上に、とても丁寧にしっかりと時間をとって行ってくれます。
夫婦一組、亡くなった我が子一人のために、一時間以上の時間を確保して行ってくださいます。
依頼する以上は、誠実な態度でいましょう。
辛いお気持ちの中で揺れてしまうのはわかりますが、子供に恥じないよう、一言連絡を入れるなどの慎みは持っておくべきです。

供養以外の方法は?

これまで『子供に何かをしてあげる』という視点での方法ばかり書いてきました。
しかしながら、これからを生きていくのはあなたとパートナー。母親・父親になるはずだった、あなたなのです。

たまには休暇をとって、お二人でゆっくりするのも良いのではないでしょうか?

旅行もいいかもしれないですね。
かくいう私達も、旅行に行きました。2泊3日と決して長くはありませんが、少しでも楽しい時間を共に過ごすことはとても大切です。
きっかけは流産したことだったので、気持ちとしてはずっと、子供も一緒にいるような気持ちで楽しむことができました。

好きなことや趣味をして過ごすのも良いでしょう。

何れにせよ、あなたが少しでも心穏やかにいること、幸せでいることは、何よりも子供が喜ぶことです。
自分自身のために、自分の人生を生きる。
それが一番大切なことなのかもしれません。

4.まとめ

流産したときに、その悲しみと向き合う・昇華するためにできそうなことをあげてきました。
瞬く間に消えてしまった命、
『固執しすぎてしまってはいけないのではないだろうか』
そんな気持ちになることもあるでしょう。

しかし、それは誰かに決められることではありません。
あなたの思うがままして良いのです。私が思いついたのは5つの方法でしたが、他にもたくさんあるでしょう。

思い返せば、私は仕事が終わって最寄駅から自宅まで歩く間の時間、ときどき流れた子へ話しかけながら帰っていました。それも、私なりの、悲しみと向き合う方法の一つだったのだと思います。

どんな方法を選ぶにせよ、悲しみを抱えたままでも、いつかは幸せになれます。
あなたの幸せを私も祈ります。そしてきっと、亡くなった子も願っています。
あなたに楽しいことがたくさん待っていますように。

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