2016年の冬、私は妊娠がわかりとても浮かれていました。
そしてそれから約1ヶ月後…
突然の流産宣告。
どうして私が……? この間まで心臓も動いてたのに。
心拍確認もしたのに、年が明けて初めての検診で告げられたのは
『稽留流産』
心拍確認後はガクンと流産確率が下がる(1〜3%という説有)と聞いていただけに、信じられない気持ちでした。
その時の経験や私が後悔していることなど書いていきます。
流産には「化学流産」「稽留流産」「進行流産」「不全流産」「完全流産」など、様々な種類があります。
私が診断されたのは、稽留流産です
それに例えて、胎児が母体の子宮の中で亡くなってふわふわと浮かんでいる状態を稽留流産という。
本人に流産の自覚(出血など)はありません。
人によってはつわりが落ち着くなど、変化することもあるようです。
私は特に変化は感じなかったなぁ
逆につわりがひどくなるって人もいるから、身体の変化だけじゃ流産してるかどうかはわからないね
流産の確率は高く、妊娠全体の約15%。
心拍確認後はグッと低くなります(1〜3%程度)が、妊娠12週頃までには起こることが多いです。
妊娠初期は、1日1週毎に流産確率が下がっていきます。
妊娠初期の流産の原因の多くは、胎児側に問題があるので、流産してしまったからと自分を責めないでください。
と、理屈ではわかっていても、実際にそうするのはとても難しいですよね。
妊娠する能力はあった!妊娠する準備ができている身体だった!
という事実に、少しでも意識が向けていただければいいなあと思います。
それでも、生まれると思った子供を亡くしてしまった悲しみは、はかり知れません。
私は運よく、また妊娠して無事に出産ができたけど、それでもずっと流産しちゃったことは引きずってるなぁ……
なかなか、簡単に忘れられることじゃないよね
上記にもある通り、流産は防ぎようがなく、15%の確率で誰にでも起こり得る現象です。
それでも、流産してしまうと何が悪かったのか、考えてしまいますよね。
寒い中、歩いたりしたからかなぁ…
それとも、食べたものがいけなかったのかなぁ…
どうしても自分を責める言葉ばっかり浮かぶよね。でも、そんなことはないんだよ!
子宮の中って、そんな些細な行動で左右されるようにはできてないからね
そうはいわれても、やっぱり気になっちゃうんだよね
そう感じるのは、きっとそれほど生まれてくる赤ちゃんを楽しみにしていたからだよね。
だからこそ、ちょっとこれを読んでみてね!
パートナーと流産したことを共有する
妊娠したこと自体を、まだパートナーへ伝えていない方もいるかもしれません。
妊娠検査薬の段階では迷う気持ちもわかります。
しかし、妊娠はあなたの体に起こる二人の現実です。
パートナーの方にも知る権利があり、義務があると思います。
辛い現実を一緒に乗り越えられたら、新しい世界が待っています。
十分すぎると思える休養を取る
お仕事をされている女性は、職場へお休みの相談をしてください。
できれば男性も。
これから手術をする可能性もありますので、その日は付き添いもできるように相談して調整してほしいです。
もし、女性側に断られたとしても、直前に休んでほしいと言われる可能性もあります。
麻酔を使う手術です。
日帰りの場合もあるので、付き添いがあると安心です。
どんな対応もできるように調整しましょう。
私、稽留流産っていわれた後、仕事に行ったんだよね。
すごく辛かったな。
仕事のこと嫌いになっちゃったもん……
私は流産の宣告を受けた日、半休で診察に行っておりました。
すぐに職場へは流産の報告をしましたが、いつもならそういう時に気遣いのある上司の、余裕のない様子に、休みたいと言い出せず、出勤してしまいました。
確かに、私が出勤してなかったら職場はどうにもならない感じだったなぁ
その事実が、会社に対してや自分に対しての嫌悪感を強めることになり、その後1年近く引きずりました。
でも、あんなに辛い気持ちでいっぱいだったのに、なんで休みたいって言えなかったんだろう。。
言えなかった自分が本当にムカつく……
自分が辛い状況でも、周りのことに目がいって、気を使っちゃう性格なんだよね。
思い切ってお休みする勇気が持てたら良かったかもしれないけど、それで誰かや自分を責めなくていいよ
でもさぁ〜
やっぱり、こんな私だから、子供だって生まれてきても幸せになれないって思ったかもしれないよね。
来てくれるわけないよ……
それとこれとは全然関係ないことだよ!!
そんなに自分を傷つけないで!
もちろん、休んでも自責の念は生まれます。
でも無理やり押し殺してまで仕事をする苦痛は、思うよりもしんどいものです。
気晴らしや他のことに打ち込んで忘れるのは、手術が終わった後でもいいのです。
これから身体に負担もかかりますし、今は休息して良いのです。
流産してますっていわれて、すぐにいろんなことを冷静に対処するのが難しいのは、誰でも一緒だよ。
だから、できる限りゆっくり休める環境があると安心だよね
胎児とお別れする日を決める
稽留流産の場合、何もせずとも胎嚢が体外へ排出される可能性はありますが、出てこない可能性もあります。
長く体内に留めることで、母体へのリスク(感染症など)は高まるので、タイムリミットは決めておくべきです。
胎児の死を認めるのってすごく難しいよね。
ましてや、心拍動いてるの見た後とか、出血も起こってない状態だと、尚更……
でも、また次に授かるかもしれない命や、自分自身の体を大切にするためには、タイムリミットを決めておくのは重要だよ。
手術するってすぐに決めなくても大丈夫だから、お医者さんの話をよく聞いてね!
手術の方法は2種類あります。
よりリスクの少ない方法を選ぶことができるだけで、その後の安心感が変わるので、こちらの記事もぜひ読んでください。
流産(中絶)の処置手術どうする?安全な方法でやりたい!水子供養について考える
流産すると、『自分が子供に何もしてあげられなかった』という無力感に襲われます。
私たちは、供養(水子供養)することで、生まれなかった命が形のあるものになりました。
そして、その時いただいた言葉は、確かに私たちを慰めてくれました。
今でも、近くを通れば思い出し、足を運んでいます。
流れちゃったけど、生まれてこれなかったけど、子供がいたことを第3者の人が認めてくれて、「本当に子供ができてたんだな」って、命が確かなものに変わった気がしました
何かをすること・残すことで、思い出したくないのに思い出してしまうこともあるかもしれません。やるかどうか、考えるだけでいいのです。決めるのはあなたです。
流産の悲しみと向き合う6つの方法決して責めない。流産したことは誰も、何も悪くはない
流産すると、様々な責める言葉が浮かびます。特に、自分自身に対して浮かびます。
「あの時、食べたものが悪かったかも」
「つわりでご飯が食べられなかったから」
「あの時走らなければ」
など、自分の行動を振り返っては何が悪かったのか原因を探してしまいがちです。
しかし、初期流産は母体が気をつけていれば起こらない、というものではありません。
精子や卵子の異常、受精の失敗、受精卵がうまく育たなかった、などどうすることもできないことが原因です。
妊娠初期流産は、誰かが起こしてしまったものじゃなくて、自然な流れで、子供の方が起こすものなんだよ。
卵子も精子も、どんなに気をつけて生活していても、常に全部が完璧な状態ではいられないからね
ありがとう。
でも、それでもやっぱり何かのせいにしたくなっちゃう時もあるんだよね……
完全に割り切るまでに、やっぱり時間が必要だよ
そうだね。
時間も必要だし、どうしても自分を責めちゃう時は「違うんだよ」ってこと、最後に思い出すことも大切だよ。
自分のせいにしたままでいると、自分が悪くないことも全部自分のせいで起こるような気がしてきちゃうからね!
流産してしまったことは、誰も悪くないのです。何度責めてしまったとしても、きっと最後には思い出してください。
あなたは悪くないのです。
流産は7人に1人の割合で起こります。
けれど、その多くはまさか自分が流産するとは思ってもいません。
それ故に、新たな命を迎えるはずだった、その死の悲しみははかり知れません。
流産すると、特に稽留流産などでその後の処置が必要な場合、辛い状況の中、次々と選択を迫られ消耗します。
割り切っても、割り切っていると思っていても、悲しみにとらわれてしまうこともあるでしょう。
これを読んだ方が、一歩ずつパートナーと共に乗り越えていけるように祈っております。
私もまだまだ自分を責めちゃうし、次の妊娠が怖いなって思うけど、生まれなかった命の分の母としても、胸を張れるように生きていきたいなって思うよ!