2017年の1月に稽留流産が発覚し、手術をしました。流産がわかると、子供を亡くして辛い気持ちと、手術や検査をする現実が突然目の前に振り下ろされるので、とても不安になりますよね。
夫と結婚してから、ずっと夢見ていた家族を持つことに一歩近づけた!
そう思っていたところでの稽留流産で、私自身も精神的ショック・身体的ショックから、今まで積み上げてきた家族がボロボロに崩れていくような気持ちが溢れ、何もかも投げ出したくなりました。
でも、その中で唯一助けになったのは『お金』
貯蓄型の医療保険に入っていたおかげで、金銭的な不安や焦りがなく過ごせたのは、とてもありがたかったと思っています。
もちろん、子どもの命とお金は比べられるものではありませんが、なにかあったときにお金の心配をしないで過ごせるってとても安心するものです。
ひとつひとつの支払いは少なくても、妊娠に関する診察費用は特にかさみがち。
これから妊娠を考えてる人へ、私が稽留流産したことでかかった妊娠前〜次の妊娠許可が降りるまでのお金の流れ、ぜひ参考にしてください。
目次
私は「妊娠したい」と考えてからまずブライダルチェックにいき、およそ半年後に妊娠が発覚し2回通院しました。
1度目の通院は妊娠して5週2日のころ。胎嚢を確認し、2回目の通院は2週間後の7週2日でした。心臓がしっかりと動いていて、その日に医師から許可をいただき母子手帳を取りにも行きました。
この間の通院費用は、妊婦健診の助成の範囲外ですので、全て自費で支払っています。
ブライダルチェック~稽留流産発覚までの3回の費用をまとめてみたよ!
ブライダルチェック (超音波検査、抗体などの血液検査) | ¥10,460 |
妊娠確認のための1回目の受診(5w2d) | ¥7,090 |
心拍確認のための2回目の受診(7w2d) | ¥5,810 |
稽留流産発覚時の3回目の受診(9w6d) | ¥5,810 |
妊娠期間中におこなった診療内容は基本的に以下の2種類です。
- 経腟超音波検査
- 尿検査
つわり(妊娠悪阻)も強くなかったので、基本的な検査のみです。
流産発覚時の検診から助成が使えなくなる!?
3回目の受診時は、予定では妊娠9週6日で、医師の指示により母子手帳も受け取っていました。妊娠週数が8週を過ぎると、一度血液検査があります。私も3回目の検診の受付時には、助成のチケットを渡しました。
しかし、結果として稽留流産していることがわかったので、経膣超音波検査後に予定していた血液検査は中止。
当然ながら妊婦健診の助成は「生きている胎児」がいなければ使うことはできませんので、受付時に助成を使うために渡した紙が、そっくりそのまま会計時に返されました。
なかなか忘れることのできない記憶の一つですね
稽留流産を始め、流産が発覚すると手術の選択が出てきます。
手術をしないという選択もありますが、子宮内容除去術には方法が2つ(掻爬手術と真空吸引法)あり、それぞれリスクも違ってくるので、知っておいて損はありません!
また、手術による入院日程は、病院によって異なります。
日帰り手術の病院もあれば、1〜2日の入院としている病院も多くあります。
私は日帰りで、朝の8時〜夕方の4時くらいまでかかったよ!
日帰り手術の私の場合は、手術を予約する段階で、手術当日の受付時に手術の費用として3万円を用意するようにいわれました。
そこから、実際にかかった金額を計算して、後ほどお金をお返しする、という手順でした。

事前に決まっている手術だと、どこの病院でもそういう対応なのかはわからないけど、後から「払えません」「お金がありません」っていわれないための工夫なのかもね!
前日の夜から飲まず食わず、手術着に着替えたらすぐに点滴針を通しました。

なんで点滴の針ってあんなに大きんだろうね。。
日帰り手術のタイムスケジュールは以下の通りです。
8:00 | 受付 病室へ案内、着替え、点滴 |
9:30 | 1回目の処置室へ ・全身麻酔 ・子宮頸管の術前処置 ・ラミセル(子宮頸管拡張器)設置 (ラミナリアと同じ効果だがより短時間で作用する) |
12:00 | 目覚める 次第に強くなっていく痛みに耐える |
14:00 | 2回目の処置室へ ・全身麻酔 ・掻爬手術の実施 |
14:30 | 手術終了 ぼんやり意識あるがすぐに寝てしまう |
16:00 | 退院 |
退院後、疲労感や眠気も多少ありましたが、行動に支障をきたしてしまうほどではありませんでした。麻酔などの影響の残り具合は個人差があるものなので一概にはいえませんが、いずれにせよ無理は禁物です。
看護師さんからも無理せずに自宅で休むようにといわれ、その日はまっすぐ家に帰りゆっくりと過ごしました。

事前の説明でも、『帰りの運転はNG』『できれば付き添ってくれる人がいた方が良い』といわれました!
さて、気になる医療保険の話に入っていきますが、まず、私の場合は手術の費用として2万円弱をお支払いしました。
日帰りとはいえ手術は手術、加入していた保険に問い合わせたところ「診断書を出せば保険の申請は可能」という回答をいただきました。
当時私が入っていた保険は、あんしん生命の医療保険に女性特約をつけたもの。
診断書に6000円程支払いましたが、結果は以下の通りでした。
手術 | 80000 |
入院(1日) | 6000 |
入院(女性特約1日) | 6000 |
合計 | 92000 |
保険、特に貯蓄型保険は月々の支払いが多く、私は結局解約してしまいましたが、この時ほど「保険に入っていてよかった〜」と思ったことはありません。
この妊娠をしてから回復するまでに、手術をはじめいろいろとお金を使ってしまいましたが、金銭的不安や喪失感は感じずにいられたのは、流産したショックと付き合うためにもとてもありがたいものでした。
あなたは自分が今どんな保険に入っているのか、知っていますか?
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流産手術後も、当たり前ですが経過観察のため通院が必要になってきます。
主に診るのは「出血の有無」「子宮の状態」「妊娠検査薬の反応」などだと思います。
私は手術したあと4度・3ヶ月の通院を経て、次の妊娠許可を得ることができました。
私の場合は、病理検査にて取り出した胎嚢から『HCGホルモンのフォローアップが必要』とでて、その後の通院でもなかなか妊娠検査薬の反応が消えませんでした。
詳しいことはこちらの記事にまとめているので、ぜひ読んでみてください。

私が妊娠前のブライダルチェック含め、流産〜次の妊活へ進むためにかかった費用の総額は以下の通りです。
項目 | 費用 |
ブライダルチェック | ¥10,460 |
流産発覚前までの検診費(2回分) | ¥8,760 |
流産発覚時の検査費用 | ¥5,810 |
日帰り流産費手術費 | ¥12,270 |
流産後の経過観察診療(4回分) | ¥9,470 |
保険申請に必要な診断書 | ¥6,000 |
合計 | ¥52,770 |
合計約5万3千円、ブライダルチェックを抜きにしても4万3千円ほどがかかりました。また、水子供養をする・妊娠12週以降で葬儀などが必要な場合は、そちらの費用もかかってきます。
また、中絶となった場合は「手術」が健康保険の適用範囲外となり、全額自己負担(健康保険の3割負担でなくなる)となってくると思われますので、費用が高額になってきます。
成瀬家では稽留流産での手術のため「健康保険」が適用となり、また生命保険の「手術」「入院医療保障」「女性特約」の対象となったので、生命保険からのお金でこれらの費用を賄うことができました。
子供を産み育てることや、妊娠に至るまでの道はお金のことばかりではありませんが、突然「手術が必要だ」と「助成は使えない」と言われると、やはりどうしても心配になってしまいます。
楽しみにしていた妊娠が流産によって心も体も傷つき、さらにお金まで……となっては、あまりに救いがありません。
病院によって変わってくる項目や費用の違いがでる部分もありますが、ご自身の体や生き方、子供について考えたいのに、「お金」のことに囚われてしまうことがないように、「支出を把握」して何らかの手立てを立てておけたらいいですよね。
流産だけでなく、妊娠中は様々なトラブルが予想されます。
何かあった時に頼れるものはなんなのか、せめてお金のことだけでも安心しておくために、今保険を見直してみませんか?
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