2017年の1月に稽留流産が発覚し、手術をしました。流産がわかると、子供を亡くして辛い気持ちと、手術や検査、子供とお別れをする現実が突然目の前に振り下ろされるので、とても不安になりますよね。
かなしいけど、流産の手術をする覚悟は決まったよ…
手術なんてしたことないし、いくらかかるの!?
保険っておりるのかなぁ…?
これから子供が欲しい気持ちは変わらないし、不妊治療するかもしれないし、お金がかからないに越したことはないよね!
流産したという精神的な苦痛はもちろん、手術や自然流産でも、身体的な苦痛があります。
せめて『お金』のことくらいは心配しないでいたいですよね。
私の場合は、92,000円の保険がおりました!
産婦人科で払った費用よりも、ちょっぴりプラスになって、お金への不安もなくなってホッとしたよ。
医療保険に入っていたおかげで、金銭的な不安や焦りがなく過ごせたのは、とてもありがたかったと思っています。
もちろん、子どもの命とお金は比べられるものではありませんが、なにかあったときにお金の心配をしないで過ごせるってとても安心するものです。
ひとつひとつの支払いは少なくても、妊娠に関する診察費用はかさみがち。
これから妊娠を考えてる人へ、私が稽留流産したことでかかった妊娠前〜次の妊娠許可が降りるまでのお金の流れ、ぜひ参考にしてください。
私は「妊娠したい」と考えてからまずブライダルチェックにいき、およそ半年後に妊娠が発覚し2回通院しました。
1度目の通院は妊娠して5週2日のころ。胎嚢を確認し、2回目の通院は2週間後の7週2日でした。心臓がしっかりと動いていて、その日に医師から許可をいただき母子手帳を取りにも行きました。
この間の通院費用は、妊婦健診の助成の範囲外ですので、全て自費で支払っています。
ブライダルチェック~稽留流産発覚までの3回の費用をまとめてみたよ!
ブライダルチェック (超音波検査、抗体などの血液検査) | ¥10,460 |
妊娠確認のための1回目の受診(5w2d) | ¥7,090 |
心拍確認のための2回目の受診(7w2d) | ¥5,810 |
稽留流産発覚時の3回目の受診(9w6d) | ¥5,810 |
ブライダルチェックはあくまで健康診断のようなものだから、必須じゃないし、内容も病院ごとに違うよ!
価格設定も変わってくるから、参考程度に考えてね〜
妊娠期間中におこなった診療内容は基本的に以下の2種類です。
- 経腟超音波検査
- 尿検査
つわり(妊娠悪阻)も強くなかったので、基本的な検査のみです。
流産の兆候といわれるような出血もなく、心拍確認もできていました。
流産発覚時の妊婦健診から助成が使えなくなる!?
妊婦健診は、心拍確認ができた妊娠8週目から出産前までの14回分の定期健診の助成が受けられます。
私が妊娠がわかって3回目の受診は、予定では妊娠9週6日。医師の指示により母子手帳も受け取っていました。
少し間隔が空いているようにみえるのは、年末年始を挟んだためです。
妊娠週数が8週を過ぎると、一度血液検査があります。妊婦健診で助成が受けられる1回目にやります。
3回目の受診の受付時には、私もこの助成チケットを渡して、血液検査をやる気満々でした!
しかし、結果として稽留流産していることがわかったので、経膣超音波検査後に予定していた血液検査は中止。
当然ながら妊婦健診の助成は「生きている胎児」がいなければ使うことはできません。
その日の会計時には、受付時に助成を使うために渡した紙が、そっくりそのまま返されました。
なかなか忘れることのできない記憶の一つですね
稽留流産を始め、流産が発覚すると手術の選択が出てきます。
手術をしないという選択もありますが、子宮内容除去術には方法が2つ(掻爬手術と真空吸引法)あり、それぞれリスクも違ってきます。
自然流産を選んでも、必ずすべてが綺麗に出てくるというわけでもないので、流産の手術方法について知っておいて損はありません!
また、手術による入院日程は、病院によって異なります。
日帰り手術の病院もあれば、1〜2日の入院としている病院も多くあります。
私は日帰りで、朝の8時〜夕方の4時くらいまでかかったよ!
日帰り手術の私の場合は、手術を予約する段階で、手術当日の受付時に手術の費用として3万円を用意するようにいわれました。
そこから、実際にかかった金額を計算して、後ほどお金をお返しする、という手順でした。
事前に決まっている手術だと、どこの病院でもそういう対応なのかはわからないけど、後から「払えません」「お金がありません」っていわれないための工夫なのかもね!
日帰りで朝早くから準備ということもあって、前日の夜から飲まず食わず。
手術着に着替えたらすぐに点滴針を通しました。
日帰り手術のタイムスケジュールは以下の通りです。
8:00 | 受付 病室へ案内、着替え、点滴 |
9:30 | 1回目の処置室へ ・全身麻酔 ・子宮頸管の術前処置 ・ラミセル(子宮頸管拡張器)設置 (ラミナリアと同じ効果だがより短時間で作用する) |
12:00 | 目覚める 次第に強くなっていく痛みに耐える |
14:00 | 2回目の処置室へ ・全身麻酔 ・掻爬手術の実施 |
14:30 | 手術終了 ぼんやり意識あるがすぐに寝てしまう |
16:00 | 退院 |
退院後、疲労感や眠気も多少ありましたが、行動に支障をきたしてしまうほどではありませんでした。
麻酔などの影響の残り具合は個人差があるものなので一概にはいえませんが、いずれにせよ無理は禁物です。
看護師さんからも無理せずに自宅で休むようにといわれ、その日はまっすぐ家に帰りゆっくりと過ごしました。
事前の説明でも、『帰りの運転はNG』『できれば付き添ってくれる人がいた方が良い』といわれました!
これをいわれたのはわりと急で、ひとりで電車で帰るつもりだったので、焦りました。
夫が有給をとってきてくれたから良かったものの、難しい人もいると思うのでその場合は『入院させてください』とお願いしたり、タクシーで帰るのも手ですね。
どうしても日帰りで自力で帰るときは、せめて病院にすぐに電話できるように準備しておくと安心かもね!
さて、気になる医療保険の話に入っていきますが、まず、私の場合は手術の費用として結果的に2万円弱をお支払いしました。
日帰りとはいえ手術は手術、加入していた保険に問い合わせたところ「診断書を出せば保険の申請は可能」という回答をいただきました。
当時私が入っていた保険は、東京海上日動あんしん生命の医療保険に女性特約をつけたもの。
いろいろ考えた結果、今は貯蓄型の終身保険は辞めて、県民共済に乗り換えてるよ〜!
診断書に6000円ほど支払いましたが、加入していた保険からもらえた金額の結果は以下の通りでした。
手術 | 80,000 |
入院(1日) | 6,000 |
入院(女性特約1日) | 6,000 |
合計 | 92,000 |
医療保険、特に貯蓄型の生命保険は月々の支払いがかさみがち。
私は結局解約してしまいましたが、この時ほど「保険に入っていてよかった〜」と思ったことはありません。
結婚を機に、もしくは子供がほしいと思っていて、掛け捨てじゃない生命保険の加入を検討している女性は、『女性特約』の加入や『妊娠に伴う手術や入院(流産・重症妊娠悪阻や切迫早産など)』は対象になりそうか、事前に調べておくと安心だよ
稽留流産してから回復するまでに、手術をはじめいろいろとお金を使うことになり、しかも胞状奇胎の疑いもあったので、『もしかして抗癌剤治療もあるかも……』と考えると本当に不安でいっぱいでした。
保険って、身内や知り合いに勧められて入るケースも多いですが、そうなると「断れなくて」とか「払えないこともないしなぁ…」「そんなにお金がないって思われるのも…」と変に見栄を張ってしまったりしちゃいませんか?
私はそれで完全に失敗したパターンです……
ちゃんとした保険に入っているか不安… いざというときに使える? 子供の学費っていくらかな…この先のライフプランにあってる?
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しっかりした保障の保険に入るということは、月々の支払いが増えて、手元に残って貯金できる「すぐ使える」お金が減るということ。
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流産手術後も、当たり前ですが経過観察のため通院が必要になってきます。
主に診てもらったのは「出血の有無」「子宮の状態」「妊娠検査薬の反応」などでした。
人によって、次の妊娠許可がおりるまでの期間は違います。
同時期に流産してしまい励まし合いながら過ごした妊婦さんの中には、手術後に1回目の生理がきたら、妊娠OKという方もいました。
私は手術したあと4度・3ヶ月の通院を経て、次の妊娠許可を得ることができました。
病理検査にて取り出した胎嚢から『HCGホルモンのフォローアップが必要』とでて、その後の通院でもなかなか妊娠検査薬の反応が消えない、胞状奇胎の疑いがあったので、通常より長い通院期間が必要になりました。
妊娠しても、流産しても、妊娠する前の準備段階でも、体ってどんなことが起こるかわからないって、本当に実感しました。
妊娠前のブライダルチェック含め、流産〜次の妊活へ進むためにかかった費用の総額は以下の通りです。
項目 | 費用 |
ブライダルチェック | ¥10,460 |
流産発覚前までの検診費(2回分) | ¥8,760 |
流産発覚時の検査費用 | ¥5,810 |
日帰り流産費手術費 | ¥12,270 |
流産後の経過観察診療(4回分) | ¥9,470 |
保険申請に必要な診断書 | ¥6,000 |
合計 | ¥52,770 |
合計約5万3千円。
ブライダルチェックを抜きにしても4万3千円ほどがかかりました。
また、水子供養をする・妊娠12週以降で葬儀などが必要な場合は、そちらの費用もかかってきます。
中絶となった場合は「手術」が健康保険の適用範囲外となり、全額自己負担(健康保険の3割負担でなくなる)となってくるので、さらに費用は高額になってくるかもしれません。
私は稽留流産での手術のため「健康保険」が適用となり、また生命保険の「手術」「入院医療保障」「女性特約」の対象となったので、生命保険からのお金でこれらの費用を賄うことができました。
子供を産み育てることや、妊娠に至るまでの道はお金のことばかりではありませんが、突然「手術が必要だ」と「助成は使えない」と言われると、やはりどうしても心配になってしまいます。
楽しみにしていた妊娠が流産によって心も体も傷つき、さらにお金まで……となっては、あまりに救いがありません。
病院によって変わってくる項目や費用の違いがでる部分もありますが、ご自身の体や生き方、子供について考えたいのに、「お金」のことに囚われてしまうことがないように、「支出を把握」して何らかの手立てを立てておけたらいいですよね。
流産だけでなく、妊娠中は様々なトラブルが予想されます。
何かあった時に頼れるものはなんなのか、生活や家族関係がが変化するときは、これ以上ない見直し時。
事前に準備しておけるお金のことだけでも、安心できるように、いま保険を見直してみませんか?